黒井 千左 KUROI SENSA
黒井 千左 くろい せんさ
1945年生まれ / 陶歴 56年
岡山県重要無形文化財保持者(2011~)
瀬戸内市重要無形文化財保持者(2009~)
日本工芸会正会員(1991年認定)
日本伝統工芸中国支部展第1次審査委員(2014,2019,2020,2022)
日本工芸会中国支部幹事(2011~2020)
岡山県美術展審査会員(2012~)
主な収蔵・採用先
-岡山県立美術館、瀬戸内市美術館、瀬戸内市、RSK山陽放送、岡山県立邑久高等学校(記念レリーフ)、山陽新聞社新社屋完成記念品制作(2006年、800セット)、割烹美作、日本料理一扇、などほか多数。
1966年 | 京都市陶芸指導所修了(現・京都市産業技術研究所) 岡山県重要無形文化財保持者 父・黒井一楽のもとで作陶を始める。 |
1980年 | 日本伝統工芸展入選 |
1981年 | 日本伝統工芸展入選、日本陶芸展入選 |
1982年 | 日本伝統工芸中国支部展岡山県知事賞・支部奨励賞 岡山天満屋初個展 |
1991年 | 日本伝統工芸展入選(日本工芸会正会員認定) |
1998年 | 岡山県立邑久高等学校レリーフ「思い出の講堂」制作 (サイズ:180×320㎝) |
2001年 | 岡山天満屋作陶35周年記念展 |
2002年 | 岡山県文化奨励賞受賞 岡山県美術展招待出品(02年~) 岡山天満屋 故・松尾敏男(文化勲章受章)・黒井千左共作展 |
2004年 | 岡山日日新聞社文化賞受賞 |
2007年 | 山陽新聞賞(文化功労)受賞 |
2011年 | 岡山県重要無形文化財保持者認定記念展(11年~13年) 岡山・東京・姫路・高松の各地百貨店・美術館にて開催 |
2012年 | 日本伝統工芸中国支部展特待者出品(無鑑査12年~) |
2014年 | 日本伝統工芸中国支部展第1次審査委員(以降19年、20年) |
2016年 | 没後100年宮川香山展招待出品・記念講演 (岡山県立美術館) |
2018年 | 岡山天満屋作陶50周年記念展 |
2019年 | 名古屋栄三越父子展 マルセン文化特別賞受賞 |
2020年 | 伊予鉄髙島屋父子展 |
2021年 | 第64回日本伝統工芸中国展金重陶陽賞(最高賞)受賞 |
代表作品 MASTERPIECE
彩色象嵌鉄絵花文皿
- (第64回日本伝統工芸中国展金重陶陽賞受賞作品・最高賞)
- 色土の面象嵌と鉄絵からなる装飾性豊かな作品である。地の象嵌は淡いパステル調のグラデーションによる幾何学文、そこに四弁花が鉄絵で細く均質な線で連続性・規則性を伴って入れ子状に描かれる。注目すべきは釉薬を介して象嵌の地から鉄絵が浮遊するかのような感覚を抱かせることである。これは各技術の組み合わせ方のうまさと情緒性を排した緻密な装飾世界に由来するが、ここに技法に対する深い理解と作者の現代性が窺える。
(京都国立近代美術館 研究員 大長智広)
「第64回日本伝統工芸中国展講評文」より抜粋
象嵌線文壺
ロクロ成形後、素地土を彫って、異なる土を埋め込んむ象嵌手法を用いた作品です。釉薬は灰釉を使っています。
窯変落雁水指
虫明焼を代表する伝統の落雁の細水指です。
これぞ虫明焼と言える水指です。