裳掛小学校3・4年生見学

先日、地元・裳掛小学校の3・4年生が総合の授業の一環で、ギャラリーに見学・学習に来てくれました。

 

6月に5・6年生が2年に1回の体験学習をしましたが、今回は虫明地域の裳掛地区の自慢を調べるために授業の中で虫明焼を見たい、調べたいという児童からの意見で見学という形になりました。

 

授業で色々と調べてきていたようで、みんな1人1回以上は質問して、多い子は3回もした子もいました。

 

作品もゆっくり手に取って見たり、説明を聞いたり、身近に感じてもらえたようです。

 

そして、裳掛自慢の質問が出たところで、そのテーマに相応しい作品を披露しました。

これは5月末に天皇皇后両陛下が来岡された時にANAクラウンプラザホテル岡山で夕食などのお食事をされた時に採用された器です。

 

総料理長より是非、虫明焼でお出ししたいとの要望で、現在もホテルで使用されている皿やホテルにはない盃、カップ、箸置きなどをメニューに合わせて構成して貸し出しのリクエストを受けました。

 

ホテルにある練込や幾何学文様のお皿は出来れば新品のものでお出ししたいとのことで、同じタイプのものを準備しました。実際は写真にはない他の私の作品も使われています。お食事の時に両陛下に虫明焼の紹介もしていただいたようです。その現物が返却され、今回児童たちに披露し、手に取って触ってもらいました。

 

児童たちには田舎の工芸品も評価してもらえば、こういう名誉なこともあるんだよと伝えました。何か記録に残るものではないけど、ホテルと縁があって採用され、こういう機会につかっていただけたことは、ちょっとした自慢で虫明焼を色んな人に伝えて欲しいと話しました。児童たちは作品の魅力とともに天皇皇后両陛下のお食事に採用されたことにすごい!ビックリ!と驚いていました。

 

今年は講演会やギャラリートーク、授業や体験など経験がないくらい非常に多い年で、制作の時間も削られますが、こうした活動が芽を出し、虫明焼の発展と愛好家が増えてくれればと切に願うばかりです。