茶陶展
久しぶりの更新です。しばらくHPのシステムメンテナンスをしていたので、間があいてしまいました。
9月の上旬は、千葉で父との茶陶展を開催しました。コロナ感染拡大地域ではありましたが、対策を万全にして開催しました。その中で特に人気があった作品を一つご紹介します。
私の茶盌で「灰釉彩貫入練込茶盌」(はいゆうさいかんにゅうねりこみちゃわん)です。赤土、ブルーの土、白土の3種類を練込にしてロクロ成形して、外側には虫明伝統の松灰の灰釉を、内側は私が独自に調合した雑木灰を主原料にした灰釉を掛けています。
透明な釉薬による練込素地の模様が映え、内側は口縁から熔けて流れて溜まった底の釉溜まりが美しく、貫入が細かく入り、キラキラと乱反射して輝きを放っています。
この茶盌を発表し始めて1年半位になりますが、見た目の色彩と練込の模様がインパクトがあるようで、おとなしい虫明焼の枇杷色や若草色の色合いの作品が並ぶ中でこれまでとは違う作風で目を引いたです。少し本来の平茶盌よりも立ち上がりを高くして、年中を使っていただけるように成形しています。通信販売でも同様の作品を販売しています。