ANAクラウンプラザホテル岡山(Vol.1)
前回の執筆から随分と時間が経ってしまいました。制作に追われていたのが大きな理由ですが、色々な仕事が重なって、これまでに無いくらい制作に打ち込んだ気がします。
初めての大きな企画と例年の公募展用の大物作品の制作、父の岡山天満屋での個展用の制作も重なり、窯焚き回数が必然と増えたりとちょっと仕事が嫌になる位のレベルでした(まだ続きますが、大きな山は越えました)。
その大きな企画こそがタイトルにもあるANAクラウンプラザホテル岡山でのコラボ企画です。
今年の初めに当ホテルの田中総料理長より、ご連絡をいただき、虫明焼の器を使ったフレンチのディナーコース料理の企画を是非やってみたいとのご要望をいただきました。もちろん迷うことなく参加させていただくことにしました。
洋の料理に和の器がどのようにマッチしていくのか不安もあります。とはいえ、最高級ホテルで自分の器に芸術的な料理が盛り付けられる・・・そんな今までにない企画をやってみたいという気持ちと虫明焼をもっと多くの人に知ってもらう絶好の機会にしたいとの想いが強く、楽しみでもあります。
2月上旬から田中総料理長をはじめとしたシェフのみなさんをはじめ、広報やマーケティング担当のスタッフの方々が改めて虫明焼を深く勉強するところから始めようということになりました。
歴史や特徴を紹介し、県立博物館で開催中だった「むしあげ展」や作品・制作実演の見学、どんなイメージでどんな形・サイズで仕上げていくかなど何度もホテルと虫明のギャラリーや工房を互いに行き来するなど、打ち合わせを重ねてきました。
料理を作る側の方がとても熱心に虫明焼を知ろうとしていただけたことに私としても、自分らしさを出した作品構成で必ずいいものに仕上げたいという気持ちが益々強くなりました。
しかし、コース料理の構想はその時々の旬の食材やコンセプトなど時期が近づかないとどうしても決まらないこともあり、時間的制約のある中で、全部で8作品。料理を盛り付ける用途に合わせて、作る作品のイメージ、寸法を決め、作品制作と慌ただしくスタートしました。構想・成形・削り・乾燥・素焼・施釉・模様付け・本焼という工程からして、残された時間は試作する時間もほぼない状態なので、期日に間に合わせるのはプレッシャーです。
料理は、お箸を使った和洋折衷的スタイルで、県東部吉井川流域・赤磐・和気・牛窓など各地の旬の食材を使った料理だそうです。
作品制作以降のお話は、次回にしたいと思います。企画の概要や日時を簡単にお知らせしておきます。
「虫明焼×OKAYAMA EAST MUSEDINER」
2018.8.1(水)~2018.9.30(日) PM5:30~PM9:30 (L.O9:00pm)
¥5.800(スペシャルフルコース:アミューズ・前菜2品・魚料理・オマールの逸品・デザート・パン・コーヒー 全8品)
企画のスタートが近づくにつれて、ANAクラウンプラザホテル岡山のサイトやFacebook、インスタグラム等でも詳しく紹介される予定です。
現時点では、ANAクラウンプラザホテル岡山の公式HPのレストランのページ(カジュアルダイニングウルバーノのディナーのページ)、ホテル発行のレストランの季刊誌、この企画のチラシが出来上がっています。季刊誌とチラシはホテルで配布されています。下記リンク先からアクセスするか、当HPのトップページ右端下部にANAクラウンプラザホテル岡山のバナーが張り付けてあるので、そちらからご覧ください。
YouTubeでANAクラウンプラザホテル岡山制作によるPR動画もご覧いただけます。